ISIS新「カリフ」の指名

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2019年10月31日ISISの傘下メディア「アマク」は指導者バグダディと広報担当者の死亡を発表しました。同時に新たな指導者としてAbu Ibrahim al-Hashimi al-Qurayshiを新たな指導者(カリフ)に、新しい広報担当者としてAbu Hamza al-Qurayshiを指名したとしています。世界各地、複数のグループが新たな指導者への忠誠を誓うメッセージをインターネット上で発表しています。

また、今回「アマク」の公開したメッセージには「バグダディが生前指示していたように欧米諸国への攻撃を続けるよう」呼びかける内容が含まれています。

 

 

専門家の間でも新しい指導者がどういう人物なのかは知られておらず、ISIS側からも詳細な情報は発表されていません。新指導者の名前にイスラム教預言者ムハンマドの出身部族である「クライシュ族」を示す単語(Qurayshi)が含まれており、ムハンマドの後継であることを印象付けるべくつけられた名前と言えます。

 

 

アメリカ国防総省はバグダディを殺害した際の動画や写真を公開した他、バグダディを自爆に追い込んだ軍用犬をホワイトハウスに招いて成果をたたえる等、バグダディ殺害成功をPRしています。しかしながらバグダディの死によってISISが崩壊したとの見方は成立しないと言えるでしょう。

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