スウェーデン中核都市内パブでの銃撃事案

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2023年9月22日スウェーデン中部サンドビーケン市内のバーで銃乱射事案が発生し、少なくとも2名が死亡、2名が負傷しました。銃撃が発生した際には多数の客が店内におり、犯人の標的は1人だったものの3名が巻き添え被害(内1名が既に死亡)に遭っています。

 

本事案が発生したサンドビーケンは首都ストックホルムから約160キロ北西に位置しており、中核都市のひとつです。事件現場となったパブは地元の人気店であり、事件発生が金曜日の夜だったこともあり大勢の人が店内にいたとのこと。死亡した70代男性は盲目だったこともわかっており、無辜の市民らが犠牲になってしまった事例です。日本人を含む外国からの渡航者が巻き込まれていてもおかしくない事案だったと言えるでしょう。

 

なお、本件の犯人は現場から立ち去っており、現在警察が目撃証言を集めて捜査中です。犯行動機は現時点で不明ですが、死亡した20代の男性が標的であり、個人的な対立に由来しているのではないか、との指摘があります。他方で、現地警察幹部は「国家的な対立との関係は不明」と発言しています。スウェーデンでは今年に入って、何度かイスラム教の聖典であるコーランの焼却パフォーマンスが行われており、現地当局は国家テロ警戒レベルを引き上げて対応しています。

 

また、スウェーデンでは犯罪組織同士の抗争も激化しており、2023年に入って少なくとも261件の銃撃事案が発生し、36名が死亡、70名以上が負傷しています。一般的にスウェーデンを含む北欧地域は日本で治安が良い地域というイメージが先行していますが、実際には銃撃を含む様々な治安事案が発生していますので、渡航される方は事前の情報収集を怠らないようおススメします。

 

 

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