ベリーズ治安最新情報(2024年8月)/海外安全.jp


0.ベリーズにおける日本人向けの緊急連絡先

◎在ベリーズ日本国大使館 :+501-(0)822-1202

(注:日本の携帯電話からかける場合機種にもよりますが、「0」の長押し、もしくは「*」を二回押すと「+」が入力できます)

◎警察  :911

主な地域での消防、救急の連絡先は以下の通りです。

ベリーズシティ  消防:TEL 223-1183  救急:TEL 223-1548

サンペドロ    消防:TEL 226-2372  救急:TEL 226-2372

アイランドフェリー :TEL 226-3231 (島外で治療を受ける場合)

キーカーカー   消防:TEL 206-0353  救急:TEL 226-0166

サンイグナシオ  消防:TEL 824-2095  救急:TEL 824-2066

プンタゴルタ   消防:TEL 702-2032  救急:TEL 702-2026

ベルモパン    消防:TEL 822-2311  救急:TEL 828-4512

コロサル     消防:TEL 422-2105  救急:TEL 422-2076

オレンジウォーク 消防TEL 322-2090  救急:TEL 322-2072

◎道路上での事故 :225-2087

◎海上事故    :225-2125

ディスクレイマー

・本ページは日本・アメリカ・イギリス・オーストラリアの各政府が発表しているトラベルアドバイス類を比較し、情報提供を行うことを目的としています。

・当サイトに記載の情報は、各国政府の発表内容及び当サイトが信頼に足ると判断した各種メディア情報を踏まえて掲載しています。

・本ページに記載された内容は各国における皆様の安全を担保するものではありません。

・当サイトでは、本ページ記載の情報を基に行った皆様の判断によって引き起こされる損害等の責任は負いかねます。

・海外への渡航に際しては、日本政府外務省や所属されている組織/団体、旅行会社等の具体的な助言に従い、ご自身で安全確保に努めていただくようお願いします。

本稿執筆監修者 / 海外安全.jp代表 尾崎由博

1981年生。2006年より国際協力機構(JICA)にて勤務。インド、パキスタン、アフガニスタン等南アジアにおける安全対策、開発支援案件の形成、実施を担当。パキスタン駐在中国政選挙や首都における大規模反政府デモ等に対応し、現場での安全管理業務ノウハウを体得。2016年7月に発生したバングラデシュ、ダッカレストラン襲撃事件後に発足した安全管理部の第一期メンバーとしてJICA安全対策制度、仕組みの多くを構築した他、組織内の緊急事態シミュレーション訓練を担当。国連機関及び世界銀行の危険地赴任者向け訓練等を受講しており、JICAのみならず国際機関の安全対策研修内容も熟知。2018年より独立、2020年株式会社海外安全管理本部を設立し代表取締役就任。クライアント行政機関、大手セキュリティー企業、開発コンサルティング企業、電力関連企業、留学関連企業、各種大学法人、一般社団法人や独立行政法人など講演実績:大阪弁護士会「パキスタン投資・リスクマネジメントセミナー」海外コンサルタンツ協会「海外活動安全強化月間セミナー」日経メッセ「セキュリティショー」「多元化する危機管理」他多数。日本経済新聞2020年11月24日付13面に寄稿記事が掲載。

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1.総論

ベリーズに対しては、各国政府とも凶悪な犯罪への警戒を強めています。特にイギリス政府は「殺人発生率が世界一高い国の一つ」と明記しています。
テロや襲撃事件等が頻発する国ではありませんが、2019年には現地在住の日本人親子も自宅近くで銃撃を受ける事案も発生しており現地では銃を用いた犯罪に強く警戒が必要です。特に首都ベリーズシティ南部では犯罪発生率が高いとされており、注意喚起がなされています。

日本政府のみベリーズシティ以外の地域に色のつくレベルでの危険情報を発していませんが、その他三か国はベリーズ全土に対し、少し強めの警戒レベルを設定しています。日本政府よりも他国政府の方が注意喚起レベルが高い点に留意ください。

【海外安全.jpのコメント】

各国政府とも、ベリーズで頻発している殺人やスリ・強盗等への警戒が高めに設定されています。ただし、日本政府は現地に拠点がないこともあってか、現地在住の日本人が銃撃を受け死亡するまで、そもそも危険情報が設定されていなかったという状況でした。

日本人の方も日本政府以外の情報を参考に、安全に十分ご注意下さい。

 

ベリーズは世界全体でも殺人事件の発生率が高いとされており、首都ベリーズシティでもギャングが絡む犯罪が多発しています。日中の移動でも、外国人に対する犯罪が頻発している点に要注意です。

日中でも一人で行動しない、

多額の現金や貴重品を持ち歩かない、

高価な時計や装飾品を身に着けない、

万が一強盗に遭った場合には命を最優先し、抵抗しない

といった行動を怠らないようおススメします。

2.日本政府の危険情報

2019年2月に現地在住の日本人親子が自宅付近で銃撃を受けるまで、全土に対し特段の危険情報は設定されていませんでした。事件後2019年5月に首都ベリーズシティに対し、「レベル1:十分注意してください」が新たに設定されました。

現地での犯罪発生率、特に殺人事件数が多いことが明記されています。加えてベリーズシティでは夜間の犯罪発生が多いことも記されています。以下ベリーズで過去に発生した日本人被害の実例をそのまま引用します。

(1)昼間にベリーズ・シティ市内を歩いていた旅行者が,後方から突然何者かに頭部を殴打され,気絶した間に所持品を盗まれた。

(2)男性旅行者2人が,バスで地方都市からベリーズ・シティのバスターミナルに到着後,その場で知り合ったベリーズ人女性から「安い宿を紹介する」等と誘われてついて行く途中の裏通りで,待ち伏せしていた複数の男に取り囲まれナイフで脅され,現金やクレジットカード等を強奪された。

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3.アメリカ政府のトラベルアドバイザリー

全土

性犯罪、住居侵入、殺人などが高い割合で発生していること、旅行客が集まる地域でも日中犯罪被害が発生していることを踏まえ、警戒レベルは下から二番目の「十分警戒してください:Exercise increased caution」とされています。

4.イギリス政府のトラベルアドバイス

イギリス政府は危険レベルを地図上の色分けや文言の形式で示していません。

イギリス人のベリーズ訪問で大きなトラブルは発生していない旨記載がある一方で、ベリーズは世界で最も殺人発生率の高い国である(Belize has one of the highest per capita murder rates in the world)との記載があります。加えて、外国人を含む犯罪被害が増加傾向にあると明記されています。特に首都ベリーズシティの南部では犯罪発生率が高いため強い注意喚起がされています。

5.オーストラリア政府のトラベルアドバイス

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、2020年~2021年10月末までオーストラリア政府は全ての国に対する渡航をやめるよう呼びかけており、すべての外国が「Do not travel : 渡航を止めてください」に指定されていました。2021年11月1日付でベリーズは「十分警戒してください:Exercise high degree of caution」にリスクレベルが引き下げられました。
2023年7月の時点で首都ベリーズシティ、特に南側半分での犯罪発生率が高止まりしていることを受け、現時点では首都ベリーズシティの南側のみリスクレベルが引き上げられています。
belize-aus-level

オーストラリア政府は4段階の色分け+白(評価なし)の5段階のレベルわけを行っています。

ベリーズに対し、首都ベリーズシティを除く全土が5段階中3番目となる「十分警戒してください:Exercise high degree of caution」に設定されています。首都ベリーズシティ南側に対しては、犯罪発生率が高いことを理由に一段階高い注意喚起である「渡航の必要性を再検討してください:Reconsider your need to travel」が設定されています。

 

いずれの地域でも犯罪被害が多く発生していることを背景に、現地の最新情報に注意し、常に自分の周囲に不審な動きがないか、安全第一で行動するようアドバイスされています。

6.最近の治安ニュース

ベリーズ中部キャンプ場での観光客強盗被害(2024年1月30日)

ベリーズ首都ギャング犯罪対策の非常事態宣言(2023年7月28日)

2019年2月7日首都ベリーズシティで日本食レストランを営む日本人親子が自宅付近で待ち伏せされ、ご子息が死亡、お父様が重症を負いました。

 

ご参考まで、待ち伏せ攻撃を防ぐためのコツをご紹介したコラムです。

【参考コラム】待ち伏せ攻撃/強盗を防ぐために

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