2025年6月7日来年実施予定のコロンビア大統領選挙の有力候補ウリベ氏が首都ボゴタ市内で演説中に銃撃を受けました。ウリベ氏は現時点で死亡していませんが、本件暴力行為に対する抗議活動が首都内外で広がっています。滞在中の方は群衆の集結地点に近づかないことを強くおススメします。
ウリベ氏は長年現職大統領のライバルとして認識されており、当選回数規定により、来年の大統領選への出馬が不可能な現職に代わる有力候補の一人とされています。銃撃を受けたのは首都ボゴタ市内もデリア地区で、街頭演説の最中に頭部を銃撃されたとのこと。必死の救命措置が続けられており、現時点まで死亡したとの一報は入っていません。ライバルである現職大統領ペトロ氏は政治家への暴力は絶対に認められないとし、徹底的な捜査を命じた旨報じられています。本件銃撃の実行犯として15歳の少年が逮捕されていますが、治安当局は少年に犯行を教唆した人物あるいは団体がいるとみて捜査を継続しています。
ウリベ氏への銃撃後、8日以降首都ボゴタを中心に、抗議活動が広く呼びかけられており状況によっては支持者を中心に大勢が集まる可能性が指摘されています。治安当局と抗議者間の小競り合いが衝突に発展する事態も否定しきれず、当面の間コロンビア滞在中の方は群衆への接近、政治集会への接近を控えるようおススメします。