メキシコ国内米国移民希望者の大移動

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2022年6月6日、メキシコ南部を中心に同国各地で米国移住を目指す中南米諸国の国民らが北上を始めました。

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中南米諸国の国旗を掲げながら行進する群衆(WIONニュースのウェブサイトよりキャプチャ)

メキシコ南部タパチュラでは少なくとも6000名の群衆が通りに集合し、アメリカ方面に向かって移動を開始しました。行進に参加したのはベネズエラ、キューバ、ホンジュラス、ニカラグア等出身の移民希望者となっています。母国での経済落ち込みや政治的背景からアメリカへの移住を希望する方が多いとされています。

 

2018年トランプ政権時代には移民を希望する中南米諸国の住民がメキシコ・アメリカ国境に迫った際には軍を動員して追い返す旨発表したことがあります。現時点ではアメリカ国境から4000キロほど離れており直近大混乱が発生する可能性は低いとみています。他方で、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う経済苦境を理由にアメリカでの就業・移住を目指す人数が増えた場合にはメキシコ及びメキシコ・アメリカ国境付近で混乱が拡大する可能性も否定はできません。

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