メキシコ・米国国境での移民希望者滞留

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2023年5月11日、アメリカに入国を希望する不法越境者を即時強制送還できる措置が失効し、通常の移民対策措置が戻りました。現在中南米諸国から米国への移民を求める人々がメキシコ国内に滞留している点に注意が必要です。

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メキシコ側国境付近で野宿する移住希望者ら(moneycontrolのウェブサイトよりキャプチャ)

 

米国国土安全保障省によれば、この数日間のメキシコ側からの不法越境数は半減したとのことです。これに関し米国政府は通常の移民対策に戻ったことを受け、不法越境を試みた場合には強制送還だけでなく、再入国の拒否や訴追もあり得ることを表明してきた成果であるとしています。

他方で、半減したとされる不法越境数は依然として毎日数千件規模です。アメリカとメキシコ国境のメキシコ側には大量の移住希望者が住み着いており、越境のチャンスをうかがっていることを踏まえれば、周辺地域の治安への影響や群衆にと治安当局・国境警備隊との衝突なども突発的に発生する可能性は否定できません。

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