2020年2月29日アフガニスタンで反政府武力活動を継続している旧支配勢力アフガニスタンタリバンが米国の代表団と和平合意文書に署名しました。主たる合意項目は以下の通りです。
1.アフガニスタンタリバンと米軍を中心とする外国軍の停戦
2.アメリカとその同盟国の撤退(135日以内)
3.現政権を含むアフガニスタン内部の協議と対話の推進
4.タリバン兵士や政治犯の解放
5.タリバンがアルカイダなどアメリカを脅かす組織に協力せず、テロ対策に貢献すること
ただし、アフガニスタン政府は両者の合意プロセスには直接的に関与していません。このため、特に4の項目についてアフガニスタン政府はタリバンの捕虜解放に難色を示しています。
これを受け、アフガニスタンタリバンは外国軍を狙った攻撃は停止するものの、アフガニスタン政府軍や反タリバン活動を行う武装勢力への攻撃は止めないと宣言しました。実際に合意後3月に入ってからも国内でのタリバンによると思われる武力行使は継続しています。