2025年3月14、15日にかけアメリカ南部のミズーリ州、カンザス州、テキサス州等で竜巻や突風が多数発生しました。5つの州で少なくとも29人の死亡が確認されています。日本では竜巻による死者発生は極めてまれですが、米国では例年複数の死者や建物損壊を伴う被害が発生しています。現地気象警報には十分注意し、ご自身の身の安全を守るよう強く推奨します。
3月14日、15日の両日に少なくとも27の竜巻が発生したと報じられており、発生範囲も中西部から南部にかけかなり広範囲でした。ミズーリ州では少なくとも12名の死亡が報告されており、カンザス州、テキサス州では突風による交通混乱、車両衝突に伴って合計11名が死亡しています。アーカンソー州、ミシシッピ州でもそれぞれ3人の死亡が報じられており、気象要因が背景とみられる死者が約30名に上っています。
日本では地震や台風に伴う豪雨・土砂崩れと比して竜巻による自然災害被害への警戒はそれほど高くありません。他方アメリカでは例年竜巻による死者・建物への甚大な被害が中西部・南部で多く報告されています。現地気象当局は竜巻警報を発して警戒を呼び掛ける他、必要に応じて住民の避難指示も行っていますので米国滞在中の方は最新の警報情報にも十分注意下さい。