セキュリティ会社の得手不得手

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セキュリティ会社は使いこなすべし!

 

セキュリティ会社に任せる仕事は全て皆さんご自身と関係者の命に係わる業務です。そのため業務を任せる相手は命を預ける相手と言っても過言ではありません。そのため、任せるセキュリティ会社が本当に信頼に足る質の高いサービスを提供してくれるのか、はしっかりと確認するようおススメします。

できれば、

 

・警備員の配置

・監視カメラの設置やモニタリング

・防弾車の手配

・ボディーガードの派遣

・施設・建物周辺の防御壁建設

・万が一の際の退避誘導

・テロや犯罪等のリスク情報収集

 

といった一つ一つの安全対策対応について細かく得手不得手をチェックしていただく方がよいでしょう。

 

もし、こうしたチェックもせずに

「警備員の配置はセキュリティ会社がやるから」

といった具合に安全管理を丸投げして安心しているのは非常に滑稽です。医療分野で言うならば「心臓血管の手術を精神科の先生にお願いする」ような行為に近い可能性だってあるのです。皆さんの命がかかっているのですから、できる限り手間を惜しまず、どういった得意分野を持っているセキュリティ担当者が自分たちの安全対策業務を担っているのか、は把握しておきましょう。

そして、ある程度委託先セキュリティ会社の得手不得手を把握した上で、対応力の乏しい安全対策項目があれば、組織的に対応を求めるか、可能ならその項目を得意とする別のセキュリティ会社の活用も検討したっていいかもしれません。繰り返しになりますが、安全管理の仕事は皆さんの命に直結する仕事なのです。守られる側である皆さんがセキュリティ会社を使いこなすことが命を守るために必要であることをぜひご理解下さい。(セキュリティ会社の言いなりになってはダメなのです)

 

 

ちなみに、大きなセキュリティ会社であれば様々な分野の専門家が所属していることがあります。大きなセキュリティ会社に任せればOKとお考えの方もおられるかもしれません。しかしながら、大きなセキュリティ会社に任せたら大丈夫というわけでもありません。結局のところ皆さんの組織を担当する人物の得意分野や社内の人脈に必要な安全対策の得意不得意が左右されるからです。

大病院内では医局や診療科をまたぐと急に情報交換が滞ったり、調整に時間がかかったりというケースが発生します。大きなセキュリティ会社に任せるということは、必要以上の安全対策がセットになっていたり、セキュリティ会社内の調整コストをクライアント側が負担することになったり、という状況も起こりえるのです。

 

 

海外での安全対策に投資することは素晴らしい取り組みです。真のグローバル企業として海外進出するには必須の条件とも言えます。しかしながら、せっかく組織的な海外安全対策に取り組むのであれば、セキュリティ会社への丸投げではなく、皆さんが主導権を握ることで有意義な安全対策を講じていただきたいと願っています。

 

 

この項終わり