【概要】アメリカ国務省2018年テロ発生状況レポート

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2018年のテロ発生件数は前年より減少

 

とはいえ、全部で332ページもある英文レポートをすべて読み込むのは大変な労力を伴います。毎日世界各地でご活躍されているビジネスパーソンや留学準備中の皆様に

 

 「報告書のHPを紹介するので自分自身で全部読んでください」

 

とお伝えするのはさすがに気が引けます。

ということで、まずは2018年版のテロ発生状況レポートの中から、重要と思われるポイントをかいつまんでご紹介しましょう。

 

・2018年に発生したテロの件数は全部で8093件(昨年から491件減少)

・2018年に発生したテロによる死者数は32000人を超える

・2017年と比較してテロの件数は6%減少している(昨年は一昨年よりも23%減)

・2018年にテロが発生した国は(世界全体約半分である)85か国に上る

・2018年テロ発生件数上位10か国はアフガニスタン、シリア、イラク、インド、ナイジェリア、ソマリア、フィリピン、パキスタン、イエメン、カメルーン。この十か国にて、全テロ件数の71%が発生している

・ISISはイラク、シリアにあった拠点を失い、実質的な支配地域はない。ただし、ISIS関連とみられる活動は世界各地26ヶ国で観察されている

・同様にアル・カーイダ関連とみられる活動は世界各地15ヶ国で観察されている

 

 

既にご説明した通り、こういった報告書があることを知らない日本人の方が多いので、この8項目を頭に入れていただくだけでも、安全対策レベルは日本人や日本企業の平均よりもしっかりしていると言えるでしょう。ただ、もう一歩踏み込んで統計数値を眺めてみるとさらに貴重な「テロの発生傾向」が浮かび上がってきます。

 

 

【次ページでは・・・統計数値を眺めるだけでも見えてくるテロの発生傾向を具体的にご説明します】