何のために安全管理業務を行うのか

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単に危機を煽る存在にはならない

代表の尾崎です。

新型コロナウイルス感染症の影響が依然として世界を揺らしています。日本国内でも11の都府県で緊急事態宣言が発令されています。アメリカでは死者数が第二次世界大戦の死者数を越えました。ヨーロッパではロックダウン等感染症対策に伴う行動制限に反発する人々が反政府抗議デモを行い一部の都市では衝突も発生しています。

 

感染がそれほど深刻ではないタイでも観光客の急減に伴う経済的な苦境と現在の政治制度、権力構造に声を上げる若者らの抗議集会なども散見されます。新型コロナウイルス感染症発生前にはフランスのイエローベスト運動や香港の民主化運動もかなり活発化していた時期がありました。直近で皆さんの記憶に新しいのは本年1月、熱狂的なトランプ前大統領支持者が米国の国会議事堂を一時占拠し、議事堂内で死者がでるようなデモかもしれません。

 

不安定な世の中の様子も関係があるのか当ウェブサイトや関連のフェイスブックツイッターへのアクセスが増えています。大変ありがたいことで、普段から見ていただいている方には心より御礼申し上げます。

 

他方で、より多くの方がご覧になる際に、少し心配なこともあります。それは我々の情報発信は一般的に

 

今、ここが危ない!

海外ではこんなリスクが!

あなたは大丈夫ですか!??

 

といった情報が多いこと。あまりにも危機を煽りすぎていないか!?とやや心配になってしまいます。発信している内容は海外で実際に発生している事実が中心ですので、決して嘘はありません。またアドバイスも

 

「最新の現地情報にご注意ください」

「デモが発生している地域に近づかないようにおススメします」

 

といったごく当たり前の内容にとどめています。

 

なぜやや抑制的なトーンで情報発信しているのか。それは我々が海外の安全情報を提供している背景に理由があります。その背景とは、

 

危険を煽ることが目的ではない

危険だから海外渡航に反対したいわけではない

 

というもの。危ないから海外に行かない、ではなく海外ではこういうことが起こっていますので安全に気を付けて生活、事業活動を継続してくださいね、とお伝えしたいのです。そのために日本では滅多に起こらない、そしてまた日本語のメディアであまり大きく取り上げられない事件・事故、政治的な動き等の情報を発信しつづけているのです。

 

【次ページでは・・・「危険だから国内にいよう」はまもなく通用しなくなる】