知らず知らずリスクを背負っていないか

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知らず知らずリスクを取りすぎないために

悪意ある第三者が存在することは否定できません。そしてまた、そういう人間が皆さんにも犯罪の牙をむけることは皆さんご自身はもとよりセキュリティコンサルタントを名乗る我々にも止めることはできません。そのため、当HPではできうる限り滞在地の現状を調べ、実現可能な対策は講じていただくことをおススメしています。

 

特に海外では日本国内とは治安状況や文化的背景等の違いで、思いがけない犯罪被害を招くことがあります。日本では犯罪者が悪いとなる事件でも、海外では「そんなことしてたら狙われるのは当然でしょ」と言われることだってあるのです。

例えば街中の人目につく場所で財布を取り出すことは日本ではごく一般的です。が、同じことをスリやひったくりの多い海外の都市でやってしまえば、財布を奪われないほうがむしろ珍しいでしょう。

日本ではコーヒーチェーンでスマホや鞄を席において注文しに行ったり、トイレに行ったりする光景は日常茶飯事ですが、アメリカをはじめ世界各国では戻ってきたら席に置いていた物品が盗まれていても文句は言えません。

(海外と日本の違いを強調していますが、日本国内でも都市部と地方では外出する際に家にカギをかけるかかけないか、といった「習慣」の違いもあると思います。これも都市部と地方部の周囲の人間への信頼度や防犯意識の違いと言えるでしょう)

 

自分自身の安全を守るためには、ご自身や日本の常識から外れた、悪意ある行動もあり得るという前提に立つことが必要です。

 

日本では当たり前なのに・・・

この行動が危ないなんて誰も教えてくれなかった

こんなタイミングでまさか狙われるとは・・・

 

と被害に遭った後で悔やむ方が大勢いらっしゃることは大変残念です。

 

そうならないためにもまずはご自身の今の環境でどのようなリスクがあるのか、そしてそのリスクは自分自身で許容できるのかどうか、を確認してみてください。

滞在地の現状や文化の下調べなしに日本の常識に基づいて、世界各地で暮らしていると上の図の「実際のリスクに比して備えが不十分」という状況になりかねません。

 

当HPの願いは知らず知らずリスクを取りすぎてしまう日本人を少なくすることです。そして、願わくば自分の挑戦のために必要で適正なリスクをとれる方が増えて欲しいと思っています。そうなればおのずと不本意な事件や事故に巻き込まれる日本人の方も減るのではないでしょうか。

 

 

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