2021年2月6日、インド各地で新農業法を巡る農民集団による反政府抗議活動が呼びかけられています。農民集団は幹線高速道路を封鎖するとも警告しており交通網への影響が懸念されています。
1月26日のインド共和国記念日当日に行われたデモでは抗議に参加した農民の一部が定められたデモルートを外れ、治安当局と衝突する事案も発生しました。一時は観光名所のひとつであるデリー旧市街レッドフォートを占拠する事態にもなりました。治安当局側も催涙弾を使用するなど強硬な手段も用いており、群衆に近づくと思いがけず負傷する可能性も否定できません。
加えて、2月2日には温暖化対策を訴えるグレタ・ソーンバーグさんをはじめアメリカで活躍する芸能人、モデルなどもインド農民を支援する旨発表したことが明らかになっています。本件についてインド外務省は「プロパガンダに反対する」として対抗措置を講じています。
一部政府支持者らは外国の著名人による内政干渉を許すな、と主張しグレタさんらの写真を燃やすなど農業法とは別の抗議集会も開かれています。