警備員を雇った経験のある方(会社)は少ない
我々がお客様とお話する中でよく問われる質問の一つに「途上国で信頼できる警備員を確保するにはどうしたらいいですか?」というものがあります。なるほど、安全に関わるテーマですが、雇用方法や雇用の際の注意事項といった実務的な項目は、普段なかなか意識しないポイントだなぁ、と思いましたので、無料公開可能な範囲でコラムを書いてみたいと思います。
もし一歩踏み込んだ具体的なご相談が必要であればこちらからご連絡いただければ幸いです。
警備員と呼ばれる人は外国に行けば街中でもよく見ますし、日本国内でも大きなビルの入り口や銀行などでよく見かけますので、存在そのものは身近なのではないでしょうか?最近では大手警備会社が相次いで「ホームセキュリティ」サービスの提供を拡大していますので、個人で警備会社と契約されている方もおられるかもしれません。
日本国内であれば、TVCMも大量に流れていますし、警備会社との契約はそれほど難しくはないでしょう。治安事情もそれほど悪くないことは皆さんのご理解の通りです。特に大手の警備会社は訓練・教育も行き届いていますし、警備員の質もシビアにチェックしなければならない!と不安に感じる方は少ないのではないでしょうか?
加えて、日本ではオフィスビルなどでの警備をビル管理会社で一括して行う(もしくは警備会社に委託する)ことが一般的で、テナント企業が個別に警備会社と契約する必要もありません。
つまり、日本国内では警備会社の質を見極め、契約可否を真剣に考えたり、警備員一人一人の能力を確認したり、という経験はまず必要ないのです。
しかしながら、海外進出先は治安の懸念が少ない国ばかりではありません。そういった国では他国籍企業は当たり前のように現地の警備会社と契約し、外国人社員は警備員を伴って外出する、場合によっては外国人社員の自宅前に必ず警備員を配置している、というシーンも珍しくないのです。
では、企業として海外に進出された際、もしくは社員を出張で送り出す際、現地で警備員を手配した経験のある方はどのくらいいるでしょうか?もし手配するとして、具体的に誰にコンタクトすればよいでしょうか?そしてどうすれば同行する警備員を信頼し、安心して現地で活動できるのでしょうか?
日本でもなかなか経験しない、警備会社との契約経験、そして警備員の適切な活用方法。海外での警備会社との契約、警備員の活用経験をお持ちの企業様は少ないと思われるだけにこのページが参考になれば幸いです。
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