2025年1月15日アルゼンチン首都ブエノスアイレス市内の路上で旅行中の邦人女性が歩きスマホ中にスマホをひったくられる事案が発生しました。被害者は犯人を追いかけたものの逃走されたとのこと。心身への被害はありませんでした。不慣れな土地での歩きスマホの危険性を示唆する事案です
在アルゼンチン日本国大使館によれば本件被害は平日の14時頃に発生した事案とのこと。事件発生時、周辺には多少の人通りがあり、被害者は歩きながらスマホを操作し、周辺の地図を確認していたところ突然後ろから来た男性にスマホをひったくられたとのこと。被害に遭うまで人が近づいてくる気配を感じなかったようであり、歩きスマホを行う際の危険性を示唆しています。
日本では携帯電話各社と全国の鉄道事業者が合同で「やめましょう、歩きスマホ」キャンペーンを行っています。これは歩きスマホによってプラットフォームから線路に転落したり、ホームのはじでスマホに夢中になっている利用客が接近する電車と接触したり、といった事故防止のために行っているものです。他方で海外ではスマホそのものの転売を目的に、不用意なスマホ利用者の手から電話を強奪する犯行が多数発生しています。今回被害が発生したアルゼンチンの首都周辺では毎月3000件以上スマホのひったくり被害が報告されています。また、ドア付近でスマホを利用している乗客のスマホを発車間際にホームから手を伸ばして強奪する手法も報告されています。
通行人に注意すれば大丈夫、駅のホームでなければ歩きスマホの危険性は小さい、といった日本での認識が通用しないことを改めて示唆する邦人の犯罪被害と言えます。