2026年5月29日未明ルーマニア東部のガラツィ市で、ドローンが集合住宅に衝突し火災が発生する事案が発生しました。衝突により住民2名が負傷し、周辺の住居に居住していた約70名が避難しました。
ルーマニア当局によれば、同日未明、ウクライナ国境に近いガラツィ市上空に飛来したドローンが10階建て集合住宅の屋上に衝突し、搭載していた爆発物が全量爆発したとされています。爆発により建物上層階で火災が発生し、住民が避難する混乱が生じました。負傷者2名は擦過傷などで医療機関に搬送され、命に別状はないとされています。
ルーマニア政府は、今回のドローンがロシア軍によるウクライナ攻撃の過程で領空に侵入した可能性が高いとみています。ニクショル・ダン大統領は、ドローンはウクライナ側の防空システムにより撃墜され軌道が逸れた可能性を指摘しました。一方、ロシアのプーチン大統領は「ロシア製かどうか確認が必要」と述べ、関与を否定する姿勢を示しています。
ロシア軍のドローンがルーマニア領内に飛来する事案は過去にも複数回確認されていますが、ルーマニア国民に負傷者が出たのは今回が初めてです。NATOおよびEU加盟国は今回の事案を強く非難し、ウクライナ政府も「ロシアが欧州に対する現実の脅威であることを示すもの」とコメントしています。
ルーマニア当局は、ガラツィ県、トゥルチャ県、ブライラ県に対してRO-ALERT(日本で言うJアラート、ルーマニア国内のミサイル・ドローン攻撃警報システム)を発出し、住民に避難や屋内退避を呼びかけました。国防省、内務省、情報局などが合同で調査を継続しています。



