クリスマスマーケット等立ち寄り時の注意

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いよいよ2018年も12月に入りました。欧米各国でクリスマスモードがはじまっており、主要都市中心部ではクリスマス市などの開催も目立つようになっています。

 

クリスマスはキリスト教社会を中心として重要な祝祭イベントです。クリスマスイベントへの参加を妨げる理由はなく、むしろ人生の楽しみの一つであるという方も大勢いらっしゃるかと思います。当HPでもそうした方のお祝いや休暇に異論をはさむつもりは一切ありません。

ただし、祝祭ムードで警戒心の薄い市民や観光客が大勢集まる場面は警備が難しいという事情もあります。加えて、キリスト教の象徴的なイベント会場でテロを起こし、より多くの被害を出すことで注目を集めたいと考えるグループが存在していることも事実です。

 

クリスマス市や各種クリスマスイベントへの参加そのものは問題ありませんが、各国の状況や人の集まり具合、現地警備体制等に応じ、警戒心を置いてきぼりにしないようおススメします。

 

 

当HPでは繰り返し、一般論としてテロやデモのリスクが高まるイベントはある程度想定できる、ということをお伝えしてきました。10月の時点で2018年第4四半期のリスクイベントをご紹介していましたが、残るイベントはクリスマスのみです。改めてクリスマスシーズンでの注意事項をご紹介します。

テロ被害の「時間ロック」を解錠させないために

 

クリスマスの時期にはここ数年の間でもドイツベルリンのクリスマス市やNYの地下鉄構内でテロ事件が発生しているほか、昨年はイギリス国内でクリスマスイベントを標的としたテロ未遂事件も発生しています。

2016年12月ベルリンクリスマス市を標的とした車両突入テロの被害を伝えるBBCホームページよりキャプチャ

 

こうした背景を受け、欧州各国に所在している日本政府在外公館からは以下のような注意事項が滞在者に向けて発表されていますので改めて情報共有します。

(1)混雑する場所では,周囲の状況に注意を払い,不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる,できるだけ滞在時間を短くする等,安全確保に十分注意を払って下さい。また,不測の事態の発生を念頭に,避難経路等をあらかじめ確認しておいて下さい。
(2)万が一銃撃テロや爆弾テロの現場に遭遇した場合
○その場に直ちに伏せる。
○近くにある頑丈な物(建物,柱等)の陰に隠れる。
○周囲の安全を確認しつつ,低い姿勢を保ちながら,できるだけ遠く(建物の外に危険が存在する場合は近くの建物の中へ,建物内に危険が存在する場合は建物の外へ)へ待避する。
○周囲がパニック状況になっても,できるだけ冷静さを保つよう努める。
(3)すり・置き引き対策
○パスポート,現金やクレジットカード等の貴重品類は,チャックやボタンの付いた衣服の内ポケットに入れるなど,常に肌身離さず携行する。ネックポーチやマネーベルトを活用しても良い。
○多額の現金を持ち歩かない。
○ハンドバッグやショルダーバッグは身体の前で持ち,あるいは脇に挟んで所持する。
○財布や買い物袋や買い物カゴ,ショッピングカートの上に置かず,肌身離さず携行する。
○レストランやデパート等の店舗内では,ハンドバッグをイスの背もたれに掛けない。また,常時目を離さない。
○「歩きスマホ」はせず,周囲に不審者や,不自然に近づいてくる者がいないか常に確認を怠らない。
○盗難被害に遭った場合には,すぐに最寄りの警察署に届け出る。また,キャッシュカード等を盗難・紛失した場合には,カード会社に連絡し,すぐに使用停止手続を行う。

 

 

 

 

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