【セミナー報告】大学向け「アフターコロナで求められる最低限の組織構築実務」

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大学向け無料セミナー/相談会の開催

 

日本でも新型コロナウイルスのワクチン接種数が増え始めました。一年ほど前から使われはじめましたが、いよいよ「アフターコロナ」という単語が現実味を帯びてきましたね。6月15日には文部科学省からも9か月以上の長期留学再開に関する通知を発表し、いよいよ大学にとっても留学再開が見えてきたように思います。

 

他方で、渡航再開にあたっては各大学が安全確保を行うという前提がおかれています。これまで海外留学者の安全対策/健康管理について、まったく取り組んでいなったわけではないとしても、今、この環境下で改めて責任をもって送り出せるかどうか悩まれている大学関係者の方が多いのではないでしょうか?

 

日ごろの業務の中で、大学関係者から漏れ伝わってくるお悩みの声を耳にして、私共でなにかお役に立てることあればと考え大学・学校法人に参加者を限定したセミナー/相談会を企画しました。

 

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Zoom配信を活用しながらセミナーを進行しました

 

このウェブサイトをご覧の皆様にもエッセンスをかいつまんでご提供すべくセミナーの一部をご紹介いたします。

まずご紹介したのは、各大学で安全対策を「組織文化」にしていただくことの重要性とそのステップについてです。一足飛びに安全対策や健康管理に関する各種制度や設備投資を万全にすることは容易ではありません。国際機関や大手商社等でも日々改善を目指している中で、どちらかというと日本国内での教育に軸足のある大学が同様に取り組むのは難しいと感じています。

ただ、各大学の現状を認識し、できるだけ低予算かつ必要な労力が小さい取り組みから進めていただければ着実なステップアップは可能です。具体的に必要な施策を列挙し、代表の尾崎が知る限りのベストプラクティス(よい取り組みの事例)も併せてご紹介いたしました。ご参加いただいた大学の中には既に一定の取り組みを進めていただいている学校もありますが、さらなるステップアップに向けた追加の情報なども提供させていただいています。

 

 

 

後半の質問・相談会セッションでは、当方が用意した「よく問われる質問」に加えて参加された各大学の個別の事情を踏まえたご相談に対応させていただきました。

 留学生の派遣を再開するにあたって必要な取り組み、

 特定の国の最新の情報、

 日本に滞在する外国人留学生への対応、

 ワクチン接種に関連する疑問、

 

代表の尾崎が実体験や、これまで対応してきた危機管理事例などに触れながら回答させていただいております。ご参加いただいた方、特にご質問を頂いた学校からは感謝のお言葉を頂戴しており、お役に立てていたのではないかと考えております。

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これまで、日本の大学は海外との国際交流プログラムにおいてテロや感染症といった非常事態が発生した際に

 

 外務省が何とかしてくれるのでは?

 セキュリティ会社に委託しているので大丈夫

 海外旅行保険でカバーされるはず

 

という考え方で対処してきたケースも多かったように思います。

 

他方で、新型コロナウイルス感染症のように広範囲に影響が及び、同時並行で対応しなければならない場合、まして飛行機での移動が思うようにできない事例も実際に発生しているのは皆さんもご承知の通り。この場合、外部に完全に任せるのではなく、大学関係者、留学生を守るために各大学が予防策・被害軽減策・退避支援などを行わなければならないのは明白です(「安全配慮義務」)。

 

見落としていた/過小評価していたリスクにも備えが必要な時代背景、そして新型コロナウイルス感染症への緊急事態対応を経て、今こそ各大学の内部で国際交流部門のリスク管理実務を再構築する必要があるのではないでしょうか?

 

 

大学向けセミナー/相談会概要をお読みいただきありがとうございました。内容をご覧になって弊社のコンサルティングをご希望される場合、あるいは無料・有料セミナーにご関心をお持ちいただけるようであればこちらからお気軽にお問合せ下さい。また、大学・学校法人の方向けには7月21日に参加型ワークショップを開催予定です。

 

今からでも「犯罪者目線で考える安全対策ワークショップ体験会」に参加ご希望の方は当方ウェブサイト「お問合せ」欄よりその旨ご相談いただけると幸いです。

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