ギニア首都市内刑務所への襲撃、脱獄事案

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2023年11月4日ギニア首都コナクリ市内の刑務所を武装した一団が襲撃し、銃撃戦が発生しました。一連の襲撃を経て囚人だったカマラ元大統領らが一時脱獄に成功しました。現在当局は隣国との国境を閉鎖して事態収拾を試みています。

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刑務所襲撃が発生した後、重武装してパトロールにあたるギニア軍(ロイターのウェブサイトよりキャプチャ)

4日現地朝、武装した一団が首都コナクリのカローム地区にある刑務所に対し多数の銃弾を発砲し、襲撃を開始しました。刑務所の警備隊が反撃し、銃撃戦が発生しましたが武装グループの襲撃によって刑務所が一部破壊され、カマラ元大統領を含む少なくとも4名が一時脱獄に成功しています。ただしカマラ元大統領は数時間後に治安当局に発見され、再度身柄を拘束されています。(カマラ氏の弁護士は「カマラ氏は一時的に誘拐された(後刑務所に戻っている)」と声明を発表しています)

 

現時点でコンクリ市内で激しい銃撃戦は発生していないとのことですが、脱獄に成功した囚人の一部は依然逃走中であること、また襲撃を実行した武装グループの関係者が市内に潜んでいる可能性がある状況です。現在ギニアの権力を握る軍政権は隣国との国境を封鎖し、国内の治安回復、権力掌握に努めています。

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