バングラデシュ首都反政府抗議活動での衝突

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2023年10月28日バングラデシュ首都ダッカ市内で行われた反政府抗議活動に関連した衝突が発生し、警官1名が死亡、100名以上が負傷しました。野党BNPが主催した数十万人規模の集会に対し治安当局が催涙ガスやゴム弾を発射したこともあり、衝突が拡大しました

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ダッカ市内で治安当局と対峙する大勢の野党支持者ら(Benar Newsのウェブサイトよりキャプチャ)

バングラデシュでは2024年1月頃に総選挙が行われる予定となっています。昨日は当サイトX(旧Twitter)でも注意喚起した通り、与野党双方の政治集会が行われていました。与党が指揮する政府治安当局は野党が主催する集会に集まった参加者らを解散させようとして催涙ガスやゴム弾を発射しました。これを受け、集会参加者らがパトカーや警察車両、救急車等を取り囲み放火などの行為に及んだとされています。現地警察の発表によれば、デモ隊と警察との衝突により警察側だけで1名が死亡、41名が負傷したとのこと。

 

なお、本衝突を受け野党BNPは29日に全国的なストライキの実施を決定し、支持者らに参加を呼び掛けています。29日もデモ行進や集会等の周辺で衝突の可能性がある他、今後選挙に向けて類似の政治活動や関連した暴力行為などが増加する懸念が指摘されています。

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