中国南西部モスク取り壊しを巡るデモ

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2023年5月27日中国雲南省玉渓市通海県のイスラム教徒が大多数を占める町で、モスクのドームの取り壊しを阻止するため数千人がモスクを取り囲むデモを行い、一部デモ参加者が警察と衝突しました。

 

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現地メディアが報じるデモ隊と治安当局の衝突の様子(BBCのウェブサイトよりキャプチャ)

 

モスクは約600年の歴史があるとされており、2004年に増築されましたが、地方裁判所が増築は違法であるとの判決を下し、取り壊しを命じたことがきっかけでデモが発生しました。

報道によると、礼拝者らは正午の礼拝のためにモスクに入ることを要求したが、警察官が警棒で群衆を殴るのを目撃し、一部デモ参加者が警察と衝突したとのことです。数十人のデモ参加者が現場で逮捕されており、警察はデモ参加者に対し、6月6日までの出頭するようにと呼びかけています。

中国政府は宗教の自由を認めていると述べていますが、近年、中国当局は「宗教の中国化」を進めており、イスラム教建築を破壊するなど宗教活動への取り締まりを強化しています。

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