2022年5月31日ミャンマー中部の最大都市ヤンゴン市内で爆発が発生し、少なくとも1名が死亡9名が負傷しました。
爆発は大勢が集まっていたバス停付近で発生し、爆発の規模に比して被害者が多くなっています。また、爆発しなかった別の爆発物も発見されたと治安当局が発表しています。爆発物は合計4つあったとされており、複数の爆発物を周辺に設置してより多くの通行人に被害を与える目的があったものと想定されます。
ミャンマーでは2021年2月1日に軍が権限掌握を宣言して以降、国内各地で民主化を求める勢力と軍の衝突や爆発等が相次いでいます。(【参考】ミャンマー国軍による国家権力奪取(2021年2月1日)今回の事件現場となったヤンゴンは最大都市ということもあって、これまで民主派による軍施設や軍人への攻撃が多く行われてきました。ただし今回の事案では犯行声明等が発表されておらず、民主派を求めるグループによるものかどうかはわかっていません。逆に一部の民主派グループ幹部は「テロリストである軍が民間人の被害が生じる爆発を引き起こし、民主派グループを悪者に仕立て上げようとする試みである」とコメントしています。