ブルンジ治安最新情報(2024年9月)/海外安全.jp


0.ブルンジにおける日本人向けの緊急連絡先

◎在ルワンダ日本国大使館  :+250‐(0)252-500-884

現時点でブルンジには日本国大使館が存在しておらず、在ルワンダ日本国大使館がブルンジも担当しています。

(注:日本の携帯電話からかける場合機種にもよりますが、「0」の長押し、もしくは「*」を二回押すと「+」が入力できます)

◎警察:117

◎救急:112

◎消防:113

ディスクレイマー

・本ページは日本・アメリカ・イギリス・オーストラリアの各政府が発表しているトラベルアドバイス類を比較し、情報提供を行うことを目的としています。

・当サイトに記載の情報は、各国政府の発表内容及び当サイトが信頼に足ると判断した各種メディア情報を踏まえて掲載しています。

・本ページに記載された内容は各国における皆様の安全を担保するものではありません。

・当サイトでは、本ページ記載の情報を基に行った皆様の判断によって引き起こされる損害等の責任は負いかねます。

・海外への渡航に際しては、日本政府外務省や所属されている組織/団体、旅行会社等の具体的な助言に従い、ご自身で安全確保に努めていただくようお願いします。

本稿執筆監修者 / 海外安全.jp代表 尾崎由博

1981年生。2006年より国際協力機構(JICA)にて勤務。インド、パキスタン、アフガニスタン等南アジアにおける安全対策、開発支援案件の形成、実施を担当。パキスタン駐在中国政選挙や首都における大規模反政府デモ等に対応し、現場での安全管理業務ノウハウを体得。2016年7月に発生したバングラデシュ、ダッカレストラン襲撃事件後に発足した安全管理部の第一期メンバーとしてJICA安全対策制度、仕組みの多くを構築した他、組織内の緊急事態シミュレーション訓練を担当。国連機関及び世界銀行の危険地赴任者向け訓練等を受講しており、JICAのみならず国際機関の安全対策研修内容も熟知。2018年より独立、2020年株式会社海外安全管理本部を設立し代表取締役就任。クライアント行政機関、大手セキュリティー企業、開発コンサルティング企業、電力関連企業、留学関連企業、各種大学法人、一般社団法人や独立行政法人など講演実績:大阪弁護士会「パキスタン投資・リスクマネジメントセミナー」海外コンサルタンツ協会「海外活動安全強化月間セミナー」日経メッセ「セキュリティショー」「多元化する危機管理」他多数。日本経済新聞2020年11月24日付13面に寄稿記事が掲載。

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1.総論

ブルンジに対しては日・米・豪がほぼ同じリスク認識を有しており、国土の大半で渡航を控えるよう呼びかけています。イギリス政府のみ首都ブジュンブラを含む大部分に対して特段強いリスクレベルを設定していませんが、犯罪や政治情勢に注意が必要であるという点では日・米・豪とそれほど認識に違いがあるとは言えない状況です。

また、四か国とも北西部コンゴ民主共和国との国境付近には自国民に対し立ち入りを控えるよう呼びかけています。

【海外安全.jpのコメント】

ブルンジに対しては、各国ともある程度リスク認識が共通しています。北西部コンゴ民主共和国との国境付近はブルンジ国内及び隣国を拠点とする武装勢力による襲撃事案などがしばしば発生している点で一般の方の立ち入りはおススメできません。

首都ブジュンブラを含む国土の大部分では適切な注意、安全対策を講じることで現地入り、業務展開は可能と考えますが、政治情勢が不安定なこともあり常時最新の治安情勢をモニタリングできる体制を構築した上で渡航されることを推奨します。

2.日本政府の危険情報

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「レベル3:渡航は止めてください」が設定されている地域

コンゴ民主共和国との国境付近チビトケ州、ブバンザ州及びキビラ国立公園

「レベル2:不要不急の渡航は止めてくださいが設定されている地域

首都ブジュンブラを含むその他の地域

 

正確な犯罪統計が得られないものの、全国的に犯罪発生件数が非常に多いことを背景として全土に比較的厳しめの危険情報(リスクレベル)が設定されています。特に北西側コンゴ民主共和国との国境付近では、国境線周辺での武装勢力による襲撃事件などが報告されていることを踏まえ、更に一段高いリスクレベルが設定されています。

また、2022年後半以降、ウクライナ情勢の影響もあり燃料費を含む物価の高騰や燃料不足による生活への影響も指摘されています。

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3.アメリカ政府のトラベルアドバイザリー

首都ブルンジ市内ルイ・ルワガソレ通りのマーケット付近及びコンゴ民主共和国との国境付近チビトケ州、ブバンザ州及びキビラ国立公園に最も高いリスクレベルである「渡航を中止してください: Do not travel」が設定されています。

首都ブジュンブラを含むその他全土に対し、「渡航の必要性を再検討してください:Reconsider travel」が設定されています。

いずれの地域も凶悪犯罪への懸念や政治的な不安定さが高いリスクレベルの背景となっています。最も高いリスクレベルが設定されているエリアの内、特に北西部地域への立ち入りを控えるよう強い注意喚起になっている点ご注意下さい。

4.イギリス政府のトラベルアドバイス

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北西部チビトケ州、ブバンザ州、キビラ国立公園を含むカヤンザ州、ブジュンブラ郊外州には最も高いレベルの「渡航を推奨しません:Advise against all travel」が設定されています。ルシジ国立公園には「必要不可欠な渡航以外は避けてください:Advise against all but essential travel」が設定されています。それ以外の国土全域は首都ブジュンブラを含め「渡航前に注意事項を確認してください:See our travel advice before travelling」に留まっています。

 

国土の大部分においても政治や犯罪情勢で注意が必要である点は文章で表現されています。

5.オーストラリア政府のトラベルアドバイス

オーストラリア政府はブルンジに対し、厳しいリスクレベルを設定しています。5段階のリスクレベルのうち最も厳しい「渡航を取りやめてください:Do not travel」はコンゴ民主共和国との国境付近チビトケ州、ブバンザ州及びキビラ国立公園とブジュンブラ郡のルシジ川西側に設定されています。

上から2段階目となる「渡航の必要性を再検討してください:Reconsider your need to travel」は上記を除くブルンジ全土に設定されています。

全土で治安情勢が不安定でアリ、特にコンゴ民主共和国との国境付近では武装集団による襲撃やテロへの警戒が必要である旨明記されています。

6.最近の治安ニュース

ブルンジ西部武装勢力と治安当局の衝突(2023年12月22日)

ブルンジ首都空港付近での銃撃事案(2023年9月2日)

ブルンジのブジュンブラで手榴弾爆発事案(2021年9月21日)

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