フランス首都郊外警察官の発砲をめぐる暴動

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2023年6月27日フランス首都郊外ナンテールで17才の少年が警察により射殺された事件を受け、暴動が発生しました。これまでに少なくとも13人が逮捕されています。

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放火された車両に消火活動を行うナンテールの消防隊(フィガロのウェブサイトよりキャプチャ)

 

27日朝、車を運転していた17才の少年が交通違反をしたとして警察により車を停止するよう指示されましたが、従わなかったとして射殺される事件が発生しました。少年を撃った警察官は拘留されましたが、同日夕方から、地元住民らが車両等を放火するなどの暴動が発生し、警察と衝突しました。警察は催涙ガスを使用しています。

これまでに、小学校や市庁舎等が放火されており、ナンテールだけでなくジュヌヴィリエ、シュレーヌ、アニエール・シュル・セーヌなどの近隣の町でも暴動が広がっています。

滞在中の方は、現地最新情報を入手し、群衆には近づかないようご注意ください。

 

27日以降、暴動が続くナンテール周辺での事態を受け、29日マクロン大統領は閣僚レベルの危機管理会合を開催しました。同会合にて首都周辺に4万人の治安要員を追加で配備することを決定しました。現時点で非常事態宣言は発令されていません

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