日本犯罪統計からみる海外での安全対策

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レストランやカフェで無意識にやっている行動に注意

日本政府外務省が過去、日本人旅行者向けにかなり具体的な注意喚起を行ったアルゼンチンでの置き引き被害事例を紹介しましょう。こちらはアルゼンチンの事例ですが、大変残念なことに、レストランで食事をしている際、自分が目の届かないところに鞄を置いていたところ、パスポートやクレジットカードを盗まれるという被害に遭ってしまいました。

 

 

被害に遭った方はおそらく無意識のうちに日本でやっている通りの行動をとったのではないでしょうか?つまり、レストランの中は誰でも入れるわけではないし、食事の間くらい目が届かないとはいえ椅子の後ろに置いておいても、誰も盗んだりしないだろう、と考えていたように思います。

実際に日本のレストランや喫茶店に入って周囲を見渡してみましょう。

 

・まずは手荷物を席において注文に・・・、

・ちょっとトイレに行くので、食べかけ・飲みかけのものとスマホをおいて・・・

wallet _table

といったシーンはよく見かけますね。(写真イメージです)

 

 

ただ、海外でのこういった行動の結果は外務省からのメールにある通り、大変残念なことになりえます。パスポートの再発行手続きはもちろん、クレジットカードの停止⇒日本での再発行手続きもばかになりません。手持ちの現金がもし鞄にすべて入っていたら予定通りの旅行や出張は絶対にできません。

 

テロや大規模な襲撃はビジネスにも似て、十分な計画とヒト・モノ・カネの手配が必要ですので、いつでもどこでも実行可能ではありません(参照コラム⇒「テロは〇〇〇〇に似ている!?」)。その一方で、目の前に「盗んでください」とばかりにものが放置されていればまったく計画がない人でも盗めてしまうのです。テロが発生していない国、過激派と呼ばれるグループの活動が報じられていない都市でも被害が発生しうる点十分ご注意ください。

 

今回被害に遭った方は今後しばらく相当気を付けてご自身の持ち物、貴重品を管理されると思います。ただ、できることなら被害に遭う前から気を付けていただきたかった。まだ被害に遭われていないという皆さんも、日本でついついやってしまいがちな行動が、窃盗犯罪の多い海外では「盗んでください」というメッセージになっていないか、今一度ご確認ください。

 

この項終わり