コロンビア治安最新情報(2026年2月)/海外安全.jp


0.コロンビアにおける日本人向けの緊急連絡先

◎在コロンビア日本国大使館  :+57-(0)601-317-5001 

(注:日本の携帯電話からかける場合機種にもよりますが、「0」の長押し、もしくは「*」を二回押すと「+」が入力できます)

◎警察  :123

◎救急  :125

◎消防  :123 

ディスクレイマー

・本ページは日本・アメリカ・イギリス・オーストラリアの各政府が発表しているトラベルアドバイス類を比較し、情報提供を行うことを目的としています。

・当サイトに記載の情報は、各国政府の発表内容及び当サイトが信頼に足ると判断した各種メディア情報を踏まえて掲載しています。

・本ページに記載された内容は各国における皆様の安全を担保するものではありません。

・当サイトでは、本ページ記載の情報を基に行った皆様の判断によって引き起こされる損害等の責任は負いかねます。

・海外への渡航に際しては、日本政府外務省や所属されている組織/団体、旅行会社等の具体的な助言に従い、ご自身で安全確保に努めていただくようお願いします。

本稿執筆監修者 / 海外安全.jp代表 尾崎由博

1981年生。2006年より国際協力機構(JICA)にて勤務。インド、パキスタン、アフガニスタン等南アジアにおける安全対策、開発支援案件の形成、実施を担当。パキスタン駐在中国政選挙や首都における大規模反政府デモ等に対応し、現場での安全管理業務ノウハウを体得。2016年7月に発生したバングラデシュ、ダッカレストラン襲撃事件後に発足した安全管理部の第一期メンバーとしてJICA安全対策制度、仕組みの多くを構築した他、組織内の緊急事態シミュレーション訓練を担当。国連機関及び世界銀行の危険地赴任者向け訓練等を受講しており、JICAのみならず国際機関の安全対策研修内容も熟知。2018年より独立、2020年株式会社海外安全管理本部を設立し代表取締役就任。クライアント行政機関、大手セキュリティー企業、開発コンサルティング企業、電力関連企業、留学関連企業、各種大学法人、一般社団法人や独立行政法人など講演実績:大阪弁護士会「パキスタン投資・リスクマネジメントセミナー」海外コンサルタンツ協会「海外活動安全強化月間セミナー」日経メッセ「セキュリティショー」「多元化する危機管理」他多数。日本経済新聞2020年11月24日付13面に寄稿記事が掲載。

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1.総論

コロンビアに対しては各国政府ともかつて活発だった反政府武装勢力によるテロ及び麻薬組織の暴力的活動、加えて暴力を伴う凶悪犯罪(殺人・強盗等)への警戒を強く訴えています。特にアメリカ政府、イギリス政府、オーストラリア政府はそれぞれ対象地域の違いはありますが、いずれも「渡航を止めてください」に相当する最高レベルの強い注意喚起を発しています。
 
日本政府外務省も一部地域に「レベル3:渡航を止めてください」を発していますが、他国とのレベル設定には差があります。オーストラリアおよび日本はアメリカ政府ほど強い勧告を出していない地域も多いですが、他国が「渡航を止めてください」級の注意喚起を発しているエリアが「レベル2:不要不急の渡航を止めてください」にとどまっている地域もあります。
 

 過去コロンビアでは日本人も複数誘拐事件に巻き込まれており、特に日本政府は誘拐への対策を強く呼びかけています。また、国内の地域・都市によって差はありますが殺人の発生率は非常に高く、銃を用いた強盗事件も多発しています。直近では北部メデシン市(日本政府外務省の危険情報上「レベル1:十分注意してください」の対象地)で強盗犯から金品を取り返そうとした大学生が射殺される事件も発生しています。各国政府とも強盗被害に遭った場合でも命を最優先として抵抗しないことを強く推奨しています。 

【海外安全.jpのコメント】

コロンビアの治安情勢は各国政府の注意喚起通り、依然として厳しい状況です。日本とは全く違う環境であることを認識し、各国政府のアドバイスをよく読んだ上で渡航されることをおススメします。

 特に、日本政府の危険情報では「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」となっている地域でもアメリカやオーストラリア政府は渡航そのものを止める(Do not travel)よう呼び掛けている地域もあります。渡航される前にご自身の目的地に対し、各国政府がどのような危険度レベル設定をしているかご確認いただくことをおススメします。コロンビアに渡航される場合は各国政府のアドバイスに従い、観光客が利用可能なエリアでの宿泊、信頼できる交通手段を確保した上で、安全確保を最優先に計画することをおススメします。 

2.日本政府の危険情報

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「レベル3:渡航は止めてください」が設定されている地域

アラウカ県、カウカ県西部、ナリーニョ県西部、ノルテ・デ・サンタンデール県北部

「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」が設定されている地域

カサナレ県北部のアラウカ県県境地域、カウカ県東部、ナリーニョ県東部、アンティオキア県北部、セサール県、ノルテ・デ・サンタンデル県南部、チョコ県、ボリーバル県南部、コルドバ県南部、メタ県(アリアリ地域及びカニョ・クリスタレス地区を除く。)、ボヤカ県北部、バジェ・デル・カウカ県(カリ市の一部地域を除く。)、グアビアレ県、カケタ県、プトゥマヨ県、メタ県のアリアリ地区並びにラ・グアヒラ県、ビチャダ県及びグアイニア県の3県におけるベネズエラとの国境付近

「レベル1:十分注意してください」が設定されている地域

上記を除く全土(ただし、サン・アンドレス島、プロビデンシア島等離島地域はレベル設定なし

 

 コロンビアではかつてコロンビア解放軍(FARC)や国民解放軍(ELN)等の反政府武装勢力と治安当局の衝突が発生していたという歴史が記載されています。2001年には日本人が誘拐された後、2003年にFARCに拘束された上で殺害された事件があったことも書かれています。ペトロ氏率いる現政権は全ての違法武装組織等と和平交渉を進めていますが、武装勢力間の衝突や組織内の権力闘争による暴力も発生しており、治安は流動的であると分析されています。

それでも警察や軍等の治安当局およびその他政府機関、石油パイプライン等インフラ設備の破壊を目的とした爆弾テロが発生していることが記載されており、警戒を呼び掛けています。過去日本人が誘拐された事例は複数あるため、日本政府の他国向けアドバイスと比較しても具体的かつ詳細に誘拐対策が記載されています。内容は次に引用するとおりです。

誘拐犯の標的とならないための3原則「用心を怠らない」「行動を予知されない」「目立たない」を日頃から遵守し,具体的には次の事項に注意してください。

○車での移動中に被害に遭う例が多いことから,乗車中は常に周りを警戒し,特に夜間の移動は極力控える。また行動パターンを固定しない。

○目立つ行動をしない(派手な服装・車・装飾品等,裕福と思われる装いをしない)。

○できる限り複数人で行動し,単独行動は避ける。

○住居・宿舎の警備体制(警備機器を含む。)の再点検を行う。

○屋外では,人通りの多い場所を選んで行動する。

○現地の人とは信頼できる者とだけ付き合う(短期間の付き合いで相手を信用しない。)。

○使用人を雇う場合は,知人からの紹介等,身元を確認した上で選定する。

○誘拐の予兆を察知したら,直ちに現地警察及び日本大使館へ連絡する。

 また、殺人や誘拐事件の発生件数は直近で減少傾向ではあるものの非常に高いレベルで推移していること、強盗や窃盗事件の件数は増加傾向にあることが紹介されています。日本人に対しては強盗に遭った際犯人が拳銃等を保有しているリスクを想定して抵抗しないこと、また被害に遭いにくいよう一人での外出は避けること、などが具体的なアドバイスとして記載されています。  

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3.アメリカ政府のトラベルアドバイザリー

アラウカ県、 カウカ県(ポパヤン市を除く)、ノルテ・デ・サンタンデール県  

コロンビアとベネズエラの国境付近

上記地域では特に組織犯罪が頻発していることを踏まえ、「渡航を中止してください: Do not travel」が設定されています。

上記を除く全土

それ以外の全土も他国と比べれば高い注意喚起レベルとなる「渡航の必要性を再検討してください:Reconsider travel」が設定されています

全土において凶悪な犯罪の発生率とテロの危険性があることを背景として高めのレベルが設定されています。殺人や襲撃、誘拐やゆすりといった組織犯罪が蔓延している旨記載があります。常に周囲に注意を払うこと、また現地報道を常時チェックすることが推奨されています。 加えて、アメリカ政府職員が治安上の理由で、コロンビア国内を自由に移動できないという制約から、万が一トラブルに巻き込まれた場合でも速やかに支援できない点注意書きがあります。  

4.イギリス政府のトラベルアドバイス

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「必要不可欠な渡航以外は避けてください:Advise against all but essential travel」が設定されている地域は以下の通りです。

  • the departments of Arauca and Guaviare (except their capital cities)
  • the department of Chocó (except its capital Quibdó, the whale-watching towns of Nuquí and Bahía Solano, and the tourist site of Capurganá)
  • the Ariari region of southern Meta (except the tourist site of Caño Cristales – if travelling to Caño Cristales, travel by air to and from the town of La Macarena with a reputable tour company)
  • the South Pacific, Sanquianga and Telembi regions of Nariño
  • the Western region of Cauca
  • Buenaventura in the department of Valle del Cauca
  • the Urabá and Bajo Cauca regions of Antioquia
  • the region of Southern-Bolívar
  • the region of Southern-Córdoba
  • the Catatumbo region of Norte de Santander
  • Orito, San Migue, Valle del Guamuez, Puerto Caicedo, Puerto Guzmán, Puerto Asis and Puerto Leguizamo in Putumayo
  • Cartagena del Chairá, San Vicente del Caguan, Puerto Rico, El Doncello, Paujil and La Montañita in Caquetá
  • the municipality of Puerto Carreño in Vichada, except the departmental capital
  • within 5km of the Venezuelan border and within 5km of the Ecuadorian border, except for the border crossing on the Pan-American highway, at Ipiales.

上記以外の地域は「渡航前に注意事項を確認してください:See our travel advice before travelling」となっています。

 

イギリス政府の発するトラベルアドバイスとしては珍しく、細かいレベルわけが設定されています。それぞれの地域のレベル設定背景は不明ですが、反政府武装グループの活動、麻薬組織の活動、暴力的な犯罪行為の多発などへの注意喚起が多くなされています。

加えてコロンビア各地の著名な観光地に入る場合の詳細な注意事項も書かれています。場所によって、陸路での目的地入りは避ける、信頼のおけるツアー会社主催のツアーに参加することを推奨する、といった具体的なアドバイスがなされています。  

5.オーストラリア政府のトラベルアドバイス

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、2020年~2021年10月末までオーストラリア政府は全ての国に対する渡航をやめるよう呼びかけており、すべての外国が「Do not travel : 渡航を止めてください」に指定されていました。2022年8月11日付で国土主要部分のリスクレベルが「十分警戒してください:Exercise high degree of caution」に引き下げられています。
ただし、以下の地域には別途より高いリスクレベルが設定されていますのでご注意下さい。
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「渡航を取りやめてください:Do not travel」が設定されている地域
ベネズエラ、エクアドル各国境沿い(国境から20キロ)
ノルテ・デ・サンタンデール州とセサル州のカタトゥンボ地域
カウカ県の一部
ブエナベントゥラ市とトゥマコ市
カプルガナを除くダリエン・ギャップ
 
「渡航の必要性を再検討してください:Reconsider your need to travel」が設定されている地域
アンティオキア州(メデジン及びそのアブラ渓谷都市圏、南東部のオリエンテ地方、メデジン周辺のサンタフェ・デ・アンティオキア、ヘリコ、ハルディンを除く)
アラウカ州
ボリバル州南部
カケタ州(フロレンシアを除く)
カサナレ州(ヨパルを除く)
セサル州スル地方
チョコ州(バイア・ソラーノ、カプルガナ、ヌキの各市を除く)
コルドバ州アルト・シヌ地方及びサン・ホルヘ地方
グアイニア州
グアビアレ州
メタ州(ビジャビセンシオ及び観光地ラ・マカレナ/カノ・クリスタレスを除く)
ナリニョ州(パスト市、サンタウリオ・デ・ラス・ラハスを除く)
ノルテ・デ・サンタンデール州
プトゥマヨ州
スクレ州のサン・ホルヘ・モハナ地域
バジェ・デル・カウカ州(カリ市、ブガ市、パルミラ市を除く)
ビチャダ州

いずれも反政府武装勢力によるテロの危険性があること及び犯罪が多発していることが背景となっています。十分警戒してください、の地域も含めコロンビア国内、特に地方部での陸路移動は推奨されていません。都市部の車移動の場合も流しのタクシーではなく、事前に予約可能な公式ライセンス保有タクシーを使用するよう呼び掛けています。  

2024年1月17日付で、外国人がスコポラミン等認知機能を低下させる薬物を使われた上で暴行や強盗被害に遭う事例が増えているとして警告を発する文章を追記しています。

6.最近の治安ニュース

コロンビア南西部テロ事案の続発(2025年6月)

ベネズエラ/コロンビア国境での連続爆破事案(2025年2月19日)

コロンビア北部チョコ県武装勢力間の衝突(2025年2月)

コロンビア山火事に伴う非常事態宣言(2024年1月25日)

コロンビア反体制派グループと政府軍の衝突(2023年7月31日)

コロンビア北部都市警察署での爆発(2023年7月5日)

コロンビアショッピングセンターでの銃撃事案(2023年5月14日)

コロンビア国内でのデング熱大流行(2023年4月)

コロンビア中央部大規模噴火に備えた警戒(2023年4月)

コロンビア反政府武装勢力による軍人襲撃(2023年3月29日)

コロンビア首都警察署での爆発事案(202年3月26日)

コロンビア西部カリでの警官隊に対する爆破事案(2022年1月7日)

コロンビア各地での反政府抗議デモ(2021年4月29日頃から)

コロンビア北部商業地区での爆発(2021年1月12日)

 

2020年2月14日現地午前6時から17日(月)午前6時までの72時間、コロンビアの左翼武装勢力「国民解放軍(ELN=Ejercito de Liberación Nacional)が全国的な武装ストライキを実施するとの声明を発表しています。

コロンビア全国的な武装ストライキの呼びかけ 

 

2019年8月29日コロンビアで長く反政府武装闘争を継続していたコロンビア革命軍(FARC)元幹部が再武装を呼び掛ける動画を公開しました

コロンビア反政府武装勢力の再武装宣言

 

 

2019年1月17日現地朝9時半頃首都ボゴタ市内の警察学校に対し自爆テロが発生しました。犯人はピックアップトラックに約80キロの爆薬を搭載の上、敷地内に突入し、自爆を実行したとのこと。

 

2016年11月 当時一橋大学2年生だった日本人がコロンビア北部メデシン市で強盗被害に遭い、奪われた金品を取り返そうとして犯人に銃殺される事案が発生しています。 参考リンク

コロンビアで亡くなった一橋大学出身・井崎亮さんの事件から、私達旅人が改めて考えるべきこと

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