ハイチ首都刑務所襲撃に伴う大量脱獄

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2024年3月2日ハイチ首都ポルトープランスの刑務所が武装集団に襲撃されました。収容されていた囚人数千人が脱走したと報じられています。襲撃に関与したとみられるギャング団は同国首相の殺害/排除を明確に掲げており、さらなる治安の悪化が懸念されます。
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襲撃された刑務所付近で火をつけられたタイヤやゴミが炎上し続ける様子(Voice of Americaのウェブサイトよりキャプチャ)
ハイチでは治安当局による治安維持能力が十分に機能しているとは言えない状況が続いています。今回の襲撃を主導したとみられるギャング団の首領は元警察官であり、首都及び地方のギャング団の連携を強調しています。現地情報の一部によればアリエル・ヘンリ首相率いる現政権の放逐を狙うギャング団が首都の80%を支配しているとの説も報じられています。
現政権は治安悪化を受け、ケニア主導の多国籍治安部隊の配置への導入を企図しており、先週ヘンリ首相はナイロビでケニア政府との交渉を行いました。この動きを受け、以前から良いとは言えなかった治安がさらに急激に悪化している状況です。
現時点で日本政府を含め、多くの政府がハイチへの自国民渡航を控えるよう勧告しており、当サイトとしても一般の方の配置渡航はおススメしません。

【参考】ハイチ最新治安情報

追記
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