アフガニスタン中部外国人旅行客殺害事案

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2024年5月17日アフガニスタン中部バーミヤーンでスペイン人観光客3名を含む一行が銃撃を受け計4人が死亡しました。実質的に同国を掌握しているタリバン政権によれば事件に関与した疑いで4人を逮捕し、テロを非難しています。

 

事件は仏教遺跡等が残る主要都市バーミヤーン市内で発生しました。アフガニスタン人と共に旅行していたスペイン人観光客ら3人が銃撃を受け死亡しています。スペインのサンチェス首相もスペイン人が死亡したことを認め、テロを非難すると共に、犠牲者へのメッセージを公表しています。

2021年にタリバン勢力がアフガニスタンの支配権を担って以降外国人が同国内のテロ/襲撃で犠牲になったのは今回が初めてです。タリバンが支配するアフガニスタンを承認した仔国家は現時点でありませんが、「アフガニスタンイスラム首長国」を名乗るタリバン勢力による政府組織は、公式の報道官声明において本件をテロと認定し、強い言葉で非難しています。

現状アフガニスタンは無法地帯ではなく、タリバン勢力によって軍や警察はもとより各省庁が運営されており治安は一定程度保たれていると言えます。他方ISIS等タリバンに反抗する武装勢力も依然国内に存在しており現状一般の方に観光やビジネスでアフガニスタンに入国することはおススメしません。

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