アフガニスタン首都官庁街での爆発

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2024年12月11日、アフガニスタン首都カブール市内中心部、難民問題担当官庁の建物内で自爆テロが発生し、担当大臣を含む複数名が死亡しました。本件について、翌12日、同国で権力を握るタリバン勢力と対立するISISが犯行声明を発表しています。暫定政権とはいえ、警備が厳しい官庁の建物に入られての自爆テロが発生しており、アフガニスタンの治安安定には時間がかかると見通しです。

 

本件はカブール市内中心部の難民問題担当官庁内で、ハリル・ウル・レーマン・ハッカーニ大臣の近くで自爆テロが発生し、大臣を含む7名が死亡した事案です。犯行声明を発表したISISによれば、実行犯は爆発物を隠したベストを着用し、大臣に接近した上で起爆したとのこと。ISISとタリバンは米軍を中心とする多国籍軍がアフガニスタン政府を支えていた時代から地方部でたびたび衝突していた経緯があります。アメリカ軍の撤退に伴い、現在アフガニスタン領土をタリバン勢力が掌握していますが引き続きISISはタリバンを中心とする暫定政権への攻撃を継続するものと想定されます。

 

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