パプアニューギニアエンガ州部族間闘争の激化

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2023年6月に入り、パプアニューギニア中央部エンガ州で部族間の衝突が激化しています。銃撃戦により既に10名以上が死亡し、両部族の集落が燃やされるなど被害が拡大しています。衝突の影響で同州空港への航空便も欠航中です

 

エンガ州ワペナマンダ地区にてシキン族とイトオコン族間の衝突が激化しています。従来地元部族の勢力争いが継続的に発生していた地域ではありますが、今回は両部族に他の複数の部族が加勢しているという背景もあって、衝突の規模が拡大しています。

直近数週間で約500人が闘争に関与し、銃撃戦等により少なくとも10人が死亡、複数の村落で住居が燃やされる等被害も広がっています。パプアニューギニア政府は警察・軍が共同して、事態の鎮圧にあたっている旨発表していますが、重火器を用いた激しい銃撃戦が現在も継続している模様です。この衝突を受け、パプアニューギニア航空はエンガ州の空路玄関口であるワペナマンダ空港を発着する航空便の運行を一時停止しました。安全対策上の一時的な措置である旨発表されていますが、先行きは不透明です。

 

日本政府外務省は6月8日付でエンガ州に隣接する南ハイランド州及びヘラ州の危険情報を引き上げており、周辺地域一帯で治安情勢が悪化している状況である点、ご注意下さい。

 

【参考情報】パプアニューギニア治安最新情報

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