香港反政府デモ強行の可能性

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2020年10月1日、中華人民共和国の成立が宣言された「国慶節」を迎えます。香港においても建国記念日に相当する祝日となっていますが、同日許可されていない反政府デモが強行される可能性が否定できません。

 

昨年から香港では中国の支配強化に反対し、民主化を求めるデモが断続的に実施されています。今回の国慶節を期に、過去デモを組織してきたグループは同日反政府デモを申請していましたが、香港警察は既にデモの実施は不許可としています。他方、インターネット等で10月1日午後2時からコーズウェイベイやセントラル地区で反政府抗議活動の呼びかけが盛んになされています。事態を重く見た香港政府は28日、「許可されていない集会に参加してはならない」とプレスリリースを発表しました。

 

既に香港警察は警備体制を強化し、違法なデモは取り締まる姿勢を見せています。9月上旬にはデモ隊の近くにいた人間も含め300名以上が一時拘束されている他、デモ会場近くで警察の目から見て不審な動きと捉えられた場合治安当局によりタックルを受けるなどした事案も報じられています。

 

滞在者の方は最新の現地情報を確認し、デモ隊集結地点には近づかない、デモ隊が着用を呼び掛ける黒い服の着用を避ける、といった安全対策をおススメします。

 

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