最新のテロ対策装備のご紹介
会場で尾崎の目を引いたテロ対策関連製品をいくつかご紹介します。(会場内は原則撮影禁止ですが出展者の許可を得て撮影しています)
まずは、空港保安機材として展示されていたクマヒラ社の液体検査装置と逆流防止機能付きのセキュリティゲートです。クマヒラ社は設立から120年を超える歴史を持ち、祖業の金庫を中心としてセキュリティに関する製品技術を拡大・発展させてきたとのこと。
今回展示されていた製品の中で尾崎が注目したのは、空港に設置できる最新式の液体検査機と逆流防止機能付き(一方通行)のセキュリティゲート。日本では来年のオリンピック・パラリンピックはもちろんのこと、2025年には大阪で万国博覧会も控えています。しかしながら、空港のセキュリティ体制は海外の保安体制先進国に比べるとまだまだ万全ではありません。世界的に注目が集まるイベントをホストする国として、空港の保安機能強化は大きな課題の一つと言えるでしょう。
これまで液体検査装置やセキュリティゲート、金属探知機等は外国製のものが多かったのですが、日本国内を拠点とし、長い歴史を持つセキュリティ関連企業が最先端の製品開発をされている点、心強く感じました。
もう一つ目を引いたのは、RISCON会場に展示されていたドローンハンター。先日もサウジアラビアでドローンを使った大規模な石油施設攻撃事案が発生しました。今後、ドローンを用いたテロ攻撃も想定されるため、世界的にも「テロ対策用のドローン」の開発が進んでいます。今回、初めてそれなりに使えそうなドローンによるテロ防止製品を目にしました。この製品は不審なドローンを発見した際、同じくドローンを近くまで飛ばし、ネットを発射して不審なドローンの機能を停止させるための製品です。
ただし、こちらはアメリカの企業が開発・発売している製品。日本国内では法規制等の関係で自衛隊や警察等治安当局以外は導入できない製品とのこと。将来的には民間企業もこうした製品で不審ドローン対策を行う必要が出てくるのかもしれない、という示唆を得た製品でした。
この項終わり