リビア首相暗殺未遂

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​​​​​​2022年2月10日リビア首都トリポリでドベイバ首相の車が銃撃を受ける暗殺未遂が発生しました。ドベイバ首相の乗った車両には銃弾が命中していますが、首相自身は無傷であると発表されています。犯人は現時点で確保されておらず、逃走中と見られます。

 

 

リビアでは国土の東側と西側が分裂し、内戦状態が続いていましたが現在両陣営の停戦合意に基づき暫定政権が成立しています。2021年12月に大統領・議会選挙が行われる予定でしたが、​​​​候補者資格や選挙規定をめぐっての議論が起こり、延期されています。

 

選挙の延期決定を受け、同国東部を拠点とする陣営は暫定政権を率いるドベイバ首相の任期は切れていると主張し後任を任命すると発表しました。他方、ドベイバ首相は辞任を拒否しており、対立が発生していた矢先の暗殺未遂事件となっています。

 

日本人を含め、外国人や一般市民が直接的に暗殺の標的になることはまず考えられません。しかしながら暫定政権が瓦解し、再度東西両勢力が衝突する可能性は否定できません。また、2021年12月には軍の一部が首都トリポリにある暫定政権の政府庁舎を一時取り囲むという事案も発生しています。

当面の間現地の政治・治安情勢は不安定な状態が続くと想定され、滞在中の方は最新の現地情報に十分ご注意下さい。

 

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