2024年7月23日アメリカ北西部ワイオミング州のイエローストーン国立公園内の観光地付近で熱水性の爆発が起きました。爆発当時観光客ら数十人がすぐそばにいましたがけが人は報告されていません。現在周辺が一時閉鎖されています。
イエローストーン国立公園の地下には地球上でもっとも大きいと言われるマグマだまりが存在しますが、現状活発な火山活動は観測されていません。今回の爆発はビスケット・ベイスンと呼ばれる窪地で観光用に整備された遊歩道があるエリアです。マグマによって温められた水が溜まっている場所ですが、何らかの原因で現地23日10時頃に爆発が発生しました。地下の浅い部分にたまった温水が急激に気化し泥や岩を含む大量の水が沸き上がったとみられています。類似の爆発はビスケット・ベイスンでは2009年以来で、本年4月には国立公園内のノリスゲイザー・ベイスンと呼ばれる別の場所でも発生していました。
大規模な熱水性爆発は約700年ごとに発生しているとの調査結果もあり、観光の際は現地ガイドや国立公園担当者の指示に従って安全に注意するようおススメします。