2026年7月コンゴ民主共和国東部のエボラ出血熱流行地域で、マラリアによる死亡が増加する懸念が指摘されています。エボラ出血熱流行に伴う医療体制の逼迫や住民の受診控えが重なり、現地では「エボラよりマラリアで死亡する人が多くなる可能性が高い」との見方が示されています
コンゴ民主共和国全体では例年約3,500万件のマラリア症例と約68,000人の死亡が報告されており、マラリアの影響は極めて深刻です。
特に現在エボラ出血熱の流行が確認されている同国北東部のイツリ州や北キブ州では、治安不安や医療体制の逼迫のため昨年予定されていた殺虫剤処理蚊帳の配布が中止され、多くの住民が蚊帳を更新できない状況にあります。古い蚊帳の効果低下も重なり、今年はマラリア感染リスクがさらに高まっているとされています。
また、エボラとマラリアは初期症状が類似しており、医療従事者が体液接触を避けるため検査を控え、疑い例をそのまま治療するケースが増えていると報じられています。これにより、地域で実際の感染状況を把握しにくくなっているほか、重症化した患者が医療機関に来院しないまま死亡するリスクも指摘されています。
マラリアはエボラ出血熱に比して感染者の国内各地への移動が可能であり、また蚊の吸血によって比較的感染の影響が広がりやすい疾病です。エボラ出血熱の影響のないコンゴ民主共和国首都キンシャサ等滞在中の方もマラリアには例年以上に留意し、蚊に刺されないための対策を徹底するようおススメします


