2026年10月29日ブータンの北部ラヤで氷河湖決壊洪水が発生しました。ガサ県のシンタプ湖で発生した氷河湖決壊洪水により下流域で増水が発生し、新たな堰止湖の形成も確認されています。今後堰止湖が決壊した場合には更なる洪水被害も想定されるため、川沿いや低地への接近には警戒が呼びかけられています。
現地情報によれば氷河湖決壊洪水(GLOF)が発生したのはブータン国内北部ガサ県ラヤのシンタプ湖です。モチュ川流域を通じて下流域へ大量の水や土砂が流出しました。これを受け、ガサ県のほか、プナカ、クルタン、ワンデュ・ポダン、ツィラン、サルパンなどの各地域に対して警戒が呼びかけられています。GLOFは2026年8月ネパールで大規模な土砂崩れ及び土石流が発生した大規模自然災害の一種です。
今回決壊が発生したシンタプ湖から下流側に位置するガサ県タクセマカン付近では、流出した土砂や瓦礫によって支流の一部がせき止められ、新たな湖が形成されていることが確認されています。今後、追加の氷河湖決壊や堰止湖の決壊が発生した場合には、下流域で再び洪水が発生する可能性があり、二次災害への警戒が必要な状況です。さらに、流木や土砂の堆積により道路や橋梁への被害が発生し、一部区間では通行に支障が生じているとされています。
ブータンに滞在中または渡航予定の方は、最新の現地報道や気象情報に注意し河川周辺や低地には近づかないようおススメします。

