リビア治安最新情報(2024年4月)/海外安全.jp


0.リビアにおける日本人向けの緊急連絡先

現在在リビア日本国大使館の大部分の機能は現地から移転し、チュニジアに臨時事務所を設置しています。一般の日本人の方がリビア国内で日本国大使館に連絡するための連絡先は掲載されていません。

◎在リビア日本国大使館チュニス臨時事務所:+216-(0)71-913-600

◎警察:1515

◎救急:193

◎火災:1515

ディスクレイマー

・本ページは日本・アメリカ・イギリス・オーストラリアの各政府が発表しているトラベルアドバイス類を比較し、情報提供を行うことを目的としています。

・当サイトに記載の情報は、各国政府の発表内容及び当サイトが信頼に足ると判断した各種メディア情報を踏まえて掲載しています。

・本ページに記載された内容は各国における皆様の安全を担保するものではありません。

・当サイトでは、本ページ記載の情報を基に行った皆様の判断によって引き起こされる損害等の責任は負いかねます。

・海外への渡航に際しては、日本政府外務省や所属されている組織/団体、旅行会社等の具体的な助言に従い、ご自身で安全確保に努めていただくようお願いします。

・新型コロナウイルス感染症の関連情報は頻繁に変化しますので最新情報をご自身で確認いただくようお願いします。

本稿執筆監修者 / 海外安全.jp代表 尾崎由博

1981年生。2006年より国際協力機構(JICA)にて勤務。インド、パキスタン、アフガニスタン等南アジアにおける安全対策、開発支援案件の形成、実施を担当。パキスタン駐在中国政選挙や首都における大規模反政府デモ等に対応し、現場での安全管理業務ノウハウを体得。2016年7月に発生したバングラデシュ、ダッカレストラン襲撃事件後に発足した安全管理部の第一期メンバーとしてJICA安全対策制度、仕組みの多くを構築した他、組織内の緊急事態シミュレーション訓練を担当。国連機関及び世界銀行の危険地赴任者向け訓練等を受講しており、JICAのみならず国際機関の安全対策研修内容も熟知。2018年より独立、2020年株式会社海外安全管理本部を設立し代表取締役就任。クライアント行政機関、大手セキュリティー企業、開発コンサルティング企業、電力関連企業、留学関連企業、各種大学法人、一般社団法人や独立行政法人など講演実績:大阪弁護士会「パキスタン投資・リスクマネジメントセミナー」海外コンサルタンツ協会「海外活動安全強化月間セミナー」日経メッセ「セキュリティショー」「多元化する危機管理」他多数。日本経済新聞2020年11月24日付13面に寄稿記事が掲載。

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1.総論

リビアに対しては4か国とも政府極めて厳しいリスク評価を行っています。現在二つの陣営が国を分割する形で権力争いを行っており、国として統一的な統治が行われていない点、注意喚起がなされています。

2014年以降、民兵組織や両陣営に関係のある武装グループによる武力衝突・テロ・誘拐事件が発生しているため、いずれの国も自国民に対し、リビアへの渡航を厳に控えるよう呼びかけています。

【海外安全.jpのコメント】

現時点でリビア情勢の先行きは全く不透明です。首都トリポリを含め武装した様々なグループの衝突がしばしば発生しており、当サイトとしても現地入りは絶対に控えるよう助言します。

2.日本政府の危険情報

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首都トリポリを含め全土が「レベル4:退避してください」に指定されています。

2011年のカダフィ政権崩壊以降、国全体を統治する主体が現れていないことも踏まえ「政治プロセスの進捗が鈍化してきており、国内各地で活動する民兵組織の武装解除や政府機関・軍への統合プロセスも進んでいません。今後、政治的緊張が高まれば、散発的な武力衝突や誘拐・車両強奪等が発生しかねない不安定な治安情勢が続いています。」と記載されています。

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3.アメリカ政府のトラベルアドバイザリー


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犯罪および武力紛争リスクの危険性が極めて高いため、全土に対し、「渡航を中止してください: Do not travel」が設定されています。

4.イギリス政府のトラベルアドバイス

全土に「渡航を推奨しません:Advise against all travel」が設定されています。

2014年以降最も高いリスクレベルが継続して設定されており、現地滞在中のイギリス国民に対してはどのような手段であっても速やかに出国をすべき(If you’re in Libya against this advice, you should seek to leave immediately by any practical means)と記載されています。

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5.オーストラリア政府のトラベルアドバイス

リビアについてはコロナ禍以前より治安情勢、政治情勢を理由として全土に最大の警戒を要する「渡航を取りやめてください:Do not travel」が設定されています。現在オーストリア国民がリビアで滞在するには極めて危険であり、流動的であることから、渡航を取りやめるよう勧告されています。

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6.最近の治安ニュース

リビア首都トリポリでの武力衝突(2023年8月14日)

リビア首都内での武装集団衝突(2022年8月27日)

リビア首相暗殺未遂(2022年2月10日)

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