2026年6月以降アメリカの複数の州で寄生虫サイクロスポラ(Cyclospora) による感染症が急増しています。特にミシガン州では例年の感染報告が50件程度のところ、今年は1,200件以上に達し、全米で1,400人以上が感染しています。オハイオ州やニューヨーク州等でも患者が増加しており注意が呼びかけられています
サイクロスポラ症は、寄生虫Cyclospora cayetanensis によって引き起こされる腸管感染症で、主な症状は激しい下痢、腹痛、吐き気、食欲不振、倦怠感などです。症状は数日から数週間続くことがあり、治療には抗生物質(トリメトプリム・スルファメトキサゾール)が有効とされています。感染経路は主に汚染された生鮮食品や飲料水の摂取で、特に葉物野菜やベリー類が過去の事例で問題となってきました。
今回の急増について、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)は「単一の全国的感染源がある証拠はない」としており、複数の食品がそれぞれ汚染された可能性が指摘されています。ミシガン州の急増は共通の食品が原因である可能性があるものの、現時点では特定されていません。感染を防ぐためには、生鮮食品をよく洗うこと、可能なら加熱調理すること、飲料水の衛生に注意することが推奨されています。プールや湖などでの遊泳時には水を飲みこまないようご注意ください。万一症状が出た場合は、早めに医療機関を受診することが重要です。


