インドネシア火山での写真撮影中の観光客転落死

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2024年4月20日インドネシア中部、イジェン火山の火口付近で記念撮影をしていた中国人観光客が躓き、70mほど下に転落、死亡しました。火口での青い炎が人気の同山には世界中から観光客が集まりますが、しばしば事故も発生しています。

 

現地報道によれば転落死したのは中国から観光に訪れていた30代の女性であり、ガイドの警告をうけながら火口に更に近づこうとして転倒、結果的に崖下に転落したとのこと。事故発生から約2時間後に救急隊ががけ下に到着しましたが既に死亡しているのが確認されています。

インドネシア中部、ジャワ島東側に位置するイジェン山は硫黄を含むガスが噴き出しており、夜間は青い炎が撮影できるため観光地として人気を集めています。ただし、不安定な足場を長時間歩く必要がある他、呼吸困難になる方や写真撮影の際の事故で死傷する観光客も少なくありません。

同火山の観光は可能ですが、体力や体調に不安のある方は観光をおススメしません。加えて写真撮影の際には必ず足場が安定していることを確認の上、カメラやスマホを見ながらの移動を行わないといった最低限ご自身の安全を守る取り組みは必須です。

 

観光客の自撮りや記念撮影時の死亡事故は世界各地で発生しており、2011年~2017年の間に少なくとも259人、年間平均35人以上が死亡しています。過去日本人もインド北部アグラにあるタージマハルでの写真撮影中階段から転落しした事例が報告されています。

 

【参考コラム】『自撮り』に命を賭けない

 

 

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