フランス北東部ムルト・エ・モーゼル県での過激派集中摘発

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2023年12月22日、フランス警察は北東部ムルト・エ・モーゼル県で「テロリスト」と目される人物らの集中摘発を行いました。ナンシーやトゥール等の都市部で合計5名が逮捕されています。逮捕者らはストラスブールでのテロのため現地視察を行っていた疑いがかけられています。

 

逮捕された5人の内4名は24日までに釈放されていますが、残る1名はクリスマスを挟んで拘留が継続しています。治安当局は今般逮捕された一味はイスラム教の過激派「サラフィー主義者」の考え方に影響されていると発表しています。ストラスブールでのテロ実行に向けた準備情報を把握した治安当局が現地視察等を行っていた一味を逮捕したとされていますが、具体的なテロ攻撃計画の全体像は不明です。また、釈放された4名についてもテロ計画への関与の度合いは不明です。

 

本件逮捕が行われた22日、フランス政府内で治安維持を統括する内務大臣は10月以降同国内のテロ警戒レベルを最も厳しいレベルに置いていることをふまえ、改めて国民に対し注意喚起を行うと共に、治安当局への協力を呼び掛けています。

 

国内のテロ警戒レベル引き上げの契機となった事案

【参考】フランス北部学校侵入・教師刺殺事案

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