「物事を知らない」という自覚を

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予測の難しい事態が相次ぐ2020年

お久しぶりです、代表の尾崎です。

既に別のコラムでもまとめてもらっていますが、今年は年初来、予想もしていなかったことが次から次に起こっています。イランの革命防衛隊司令官がイラクで米軍に殺害されたり、新型コロナウイルスに対する警戒感が想定以上に高まったり、タイでは国民を守るはずの軍人が民間人を射殺したり、とぱっと思いつくだけでも「びっくり」が続いています。

 

ここまで予想しづらい出来事が起こると、皆さん不安感も高まってくるのでしょうか、ありがたいことに当サイトを繰り返しチェックしていただいている方も増えているそうです。いつもご覧いただいている方ありがとうございます。

 

さて、こういった不安定な情勢になると頼りたくなるのが、未来を語ってくれる人の話。専門的知識に基づいていそうで、かつ自分が感じている不安に沿った話をしてくれるとその信ぴょう性を確認せずにその方の話にすがってしまいがち。社会心理学の専門家が「災害時にデマ(流言)が広がりやすい」と説明した読売新聞の記事によれば

 

・社会的に重要なテーマ

・不確実な未来など曖昧な状況

・人々の不安が高まっている状態

 

といった条件が揃うとデマがあっという間に拡散しやすい、とのこと。イランとアメリカの対立や新型コロナウイルス関連の報道、インターネットでの様々なコメントを見ていると確かにそうかもしれません。

 

個人的にはこういった人々の不安心理を捉えて、「次はこうなります!だからこうすべきです!」と断言する自称専門家も増えるような気がしています。実際には正確に未来を見通すことなど不可能な状況なのですが、なぜか、自信満々で自説を主張する方が時々いらっしゃいます。そして不安な状況であるがゆえに、そういった方の話を無条件で信じ込み、検証も事実確認もせずに頼ってしまう、ということも起こりやすいのでしょう。

 

【次ページでは・・・専門家でもわからないことはたくさんある】