年末年始はテロ/犯罪要注意シーズン

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過去のホリデーシーズンテロの事例

 

ここ数年、毎年のように欧米諸国でクリスマスシーズンにテロが発生しています。大きく報道で取り上げられたことのある事件だけでも以下のような事例が挙げられます。

 

2016年ドイツベルリンのクリスマスマーケット車両突入事件

2017年アメリカニューヨークタイムズスクエア爆破事件

2017年イギリス中部クリスマスイベント標的テロ未遂事件

2018年フランスストラスブール銃撃事件

2019年ウイーンクリスマス市テロ未遂事案

2019年オーストラリアメルボルンクリスマス市テロ未遂事案

2021年アメリカクリスマスパレード車両突入事案

 

2016年12月ベルリンクリスマス市を標的とした車両突入テロの被害を伝えるBBCホームページよりキャプチャ

 

クリスマスはイスラム教の過激派から見れば自分たちを攻撃している「異教徒」の宗教行事と解釈されます。また、世界的にもシンボリックであるため、攻撃の対象として大義を説明しやすく、また被害が大々的に報道される可能性が高いので、攻撃の優先度も高いイベントです。

特に今年2021年の場合昨年のクリスマスイベント大部分が中止されており、そもそも「標的」がなかった年の翌年という位置づけになります。人々がクリスマスイベントを待ちわびるエネルギーが溜まってることは想像に難くありません。同時に犯罪者側も何らかの悪事を働く上で待ちに待ったイベントシーズンの到来と解釈することだってできます。

加えて10月14日の無料オンラインセミナー(終了済み)で詳しくご説明した通り、東南アジア諸国各国に対して日本政府が爆弾テロ等の警戒を呼び掛けている状態でクリスマスシーズンを迎えていることにも注意が必要です。背景・警戒を必要とする要因はかなり複雑で無料公開可能なコラムで書ききれるものではありませんが、警戒を呼び掛けているのは当サイトだけではない点改めてご確認下さい。

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一言で結論だけをまとめると2021年のクリスマス前後は特に欧米、東南アジアでのクリスマスイベントがイスラム教過激派にとって格好のテロの舞台となる可能性は否定できません。

 

【次ページでは・・・クリスマス~年末年始、気を付けるべきシーンと対策】