2026年7月20日付でアメリカ国務省は全世界各地に滞在する米国人に対し、国際的な緊張の高まりを踏まえた「Worldwide Caution(全世界警戒情報)」を発出しました。今回の警告は特定の国や地域を対象としたものではなく、世界的な安全環境の不安定化を背景に、渡航者へ広範な注意を促す内容となっています。
本件注意喚起は極めてまれな全世界一斉、一律の内容となっています。日本の外務省に相当する米国国務省はイランを取り巻く情勢を念頭に「国際情勢は急速に変化し得る」としており、中東のみならず全世界でアメリカ人が滞在する国や地域において、突発的な治安悪化、航空便の欠航、空域閉鎖、交通の混乱などが発生する可能性を指摘しています。特に、アメリカの軍関係施設や大使館・総領事館といった政府関係施設はもちろんのこと、アメリカ人が多く利用する場所も反米的な発想に基づいて攻撃対象となる可能性があると警告しています。
本件は日本人が直接標的となる脅威情報ではありません。他方で、世界情勢が混迷化している中、アメリカ軍基地はいわずもがな、不用意にアメリカ大使館や領事館、あるいはアメリカを連想させるホテルや商業施設等に立ち寄ることで巻き添え被害を受ける可能性は否定できません。アメリカ政府が異例の全世界一斉注意喚起を発する状況である点を認識しておくことをおススメします。


