有事の際は日常のルールを捨てる!

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香港やイラン/イラクの混乱

このページで取り上げるまでもなく昨年後半の香港デモに伴う混乱、そして2020年早々のイラン、イラクでの混乱は世界中で大きく報道されました。香港やイラク/イランに駐在している日本人関係者は避難するか検討されているか、もしくは避難された方もいらっしゃるのではないかと思います。両地域に拠点のある日本企業・団体の皆様のほとんどが、連日ニュースを確認されていたのではないでしょうか?

 

さすがにイランとアメリカの対立が先鋭化し、軍人が殺害されたり、ミサイル攻撃が実施されたりした今年初旬にはイラクやイランの日本人駐在者が出国・避難する動きにつながったようです。いち早く安全を確保する動きに個人的には安堵を覚えました。

 

 

というのも以前国外退避の話を当ウェブサイト関係者で議論した際、私は軽率にも

 

「なんで早く避難するっていう判断にならないんでしょうかね?

必要最低限の人数で現地業務を絞ればいいんじゃないでしょうか?」

 

と発言してしまいました。香港の混乱が始まってだいぶ経過したタイミングで実施された調査でも、約3割の日本企業が駐在員や家族の香港からの避難を「検討中」であることを日経新聞が報じていたからです。

 

私の発言を聞いた尾崎は比較的大きな声で

 

「それは机上の空論。現場ではそんな風に簡単には物事を決められない。

それに判断に影響を与える人間の思考回路のクセもあるんだ!」

 

といろいろと非常事態の際の心の動きを教えてくれました。

 

【次ページでは・・・緊急時に起こる人間の思考回路のクセを解説します】